「いびきがひどいと言われる」
「寝ているのに日中とても眠い」
このような症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるとされています。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり弱くなったりする状態が繰り返される睡眠障害です。
日本では潜在患者が多いとされ、自覚がないまま生活しているケースも少なくないといわれています。
放置すると健康への影響が出る可能性もあるため、早めに理解しておくことが大切です。
この記事では、
・睡眠時無呼吸症候群とは何か
・起こる原因
・危険サイン
・改善方法
を初心者にもわかりやすく解説します。
睡眠時無呼吸症候群とは
結論からいうと、睡眠中に呼吸が止まる状態が繰り返される病気を睡眠時無呼吸症候群と呼びます。
医学的には
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10秒以上呼吸が止まる
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1時間に5回以上起こる
といった状態が見られる場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるとされています。
呼吸が止まると体は酸素不足になります。
その結果、脳が覚醒し、呼吸を再開させます。
この「覚醒」が一晩に何十回、場合によっては何百回も起こることがあるといわれています。
そのため、長時間寝ても疲れが取れない状態になる可能性があります。
睡眠の仕組みについては
「睡眠サイクルとは」の記事でも詳しく解説しています。
なぜ睡眠時無呼吸症候群が起こるのか
睡眠時無呼吸症候群の多くは、気道が狭くなることが原因とされています。
代表的なのが
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)です。
これは、睡眠中に喉の筋肉が緩み、気道が塞がれることで起こります。
主な原因として次のようなものが考えられています。
肥満
首周りに脂肪がつくことで、気道が狭くなる可能性があります。
加齢
年齢とともに筋肉が弱くなり、気道が塞がりやすくなる場合があります。
骨格
顎が小さい人や気道が狭い人は、無呼吸が起こりやすいとされています。
いびき
いびきは気道が狭くなっているサインの可能性があります。
詳しくは「いびきの原因」の記事でも解説しています。
睡眠時無呼吸症候群のリスク
睡眠時無呼吸症候群は、単なる睡眠トラブルではない可能性があります。
放置すると、健康に影響を与える場合もあるとされています。
日中の強い眠気
睡眠が分断されることで
・集中力の低下
・強い眠気
・仕事効率の低下
などにつながる可能性があります。
特に運転中の居眠りは危険とされています。
生活習慣病との関連
研究では、睡眠時無呼吸症候群と
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高血圧
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糖尿病
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心疾患
などとの関連が指摘されています。
ただし、生活習慣や体質など多くの要因が関係するため、個人差があるとされています。
睡眠の質の低下
睡眠が何度も中断されることで、深い眠りが減少する可能性があります。
その結果、
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疲れが取れない
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朝すっきり起きられない
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慢性的な倦怠感
などの症状が現れる場合があります。
睡眠の質については
「睡眠の質を上げる方法」の記事でも詳しく解説しています。
睡眠時無呼吸症候群の対策
症状が軽い場合、生活習慣の改善で緩和することもあるとされています。
体重管理
肥満は無呼吸の大きなリスク要因とされています。
体重管理が改善につながる場合があります。
横向きで寝る
仰向けで寝ると、舌が落ち込み気道を塞ぎやすくなる可能性があります。
横向き寝は、いびきを軽減する方法として知られています。
睡眠環境を整える
良い睡眠を取るためには
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寝室の温度
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寝具
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寝る前の習慣
なども重要です。
自律神経の乱れも睡眠に影響するといわれています。
詳しくは「自律神経と睡眠」の記事でも解説しています。
医療機関を受診すべきケース
次のような症状がある場合は、睡眠外来などで相談することがすすめられています。
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大きないびき
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睡眠中に呼吸が止まる
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朝の頭痛
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強い日中の眠気
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寝ても疲れが取れない
睡眠時無呼吸症候群の検査では、睡眠検査(PSG)などが行われることがあります。
治療としては
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CPAP療法
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マウスピース
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生活習慣改善
などが用いられる場合があります。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まる状態が繰り返される睡眠障害です。
主な特徴として
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大きないびき
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日中の眠気
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睡眠の質低下
などがあります。
放置すると健康に影響する可能性もあるため、気になる症状がある場合は専門医への相談も検討するとよいでしょう。
睡眠の問題は、生活習慣の見直しによって改善する場合もあります。
まずは
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睡眠環境を整える
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体重管理
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いびきのチェック
など、できることから対策していくことが大切とされています。
